株式会社ディーワン

十代の時間を、目先の時給で安売りするな。

クラス授業 1週間無料体験 塾長の25分無料相談

十代の時間を、目先の時給で安売りするな。

十代の時間を、目先の時給で安売りするな。

2026/10/23

学歴と収入の現実から考える、私が生徒に高みを目指させる理由

高校生にとって、アルバイトは魅力的なものだろう。

働けばお金がもらえる。欲しいものを買えるし、友達と遊ぶためのお金も手に入る。

しかし私は、勉強を犠牲にしてまでアルバイトを優先することには、強い疑問を持っている。

なぜなら、高校生にとって最も価値があるのは、今すぐ稼げるお金ではなく、将来の自分が持つ可能性だと考えているからだ。

目先の収入を得るために、将来の選択肢を狭めてはいないだろうか。

私は、生徒にこの問いを一度は真剣に考えてほしい。

大学に行けば同じ、ではない

「大学なんて、どこに行っても同じ」

「学歴よりも人間性が大切」

こうした言葉を耳にすることがある。

人間の価値が学歴だけで決まるわけではない。それは私も同じ考えだ。

しかし、学歴によって社会で得られる機会や収入に差が生じることまで否定してしまうのは、現実を見ていないと思う。

実際の数字を見てみたい。

OpenWorkが2022年に公表した「出身大学別年収ランキング」では、約24万6千人の登録データをもとに、大学別の30歳時点の想定年収を算出している。

出身大学30歳時の想定年収
東京大学761万円
一橋大学707万円
慶應義塾大学676万円
京都大学666万円
早稲田大学621万円
大阪大学612万円
中央大学559万円
明治大学552万円
青山学院大学551万円

出典:OpenWork「出身大学別年収ランキング2022」。2018年から2022年の登録データに基づく推計。全卒業生の平均年収ではない。

この調査では、東京大学や一橋大学、早稲田大学、慶應義塾大学などの卒業生が、高い年収水準を示している。

もちろん、これは大学に入っただけでその金額を稼げるという意味ではない。

難関大学に入学する以前からの学力、家庭環境、専攻、就職先の業界、本人の能力や努力など、さまざまな要因が関係している。

しかし、大学名によって卒業生の収入傾向に違いがあることは、無視できない事実だ。

ここで私が言いたいのは、難関大学の卒業生が人間として優れているということではない。

大学によって、その後の人生における経済的な結果に違いが生じているという現実を、進路選択の前に知っておくべきだということだ。

日東駒専でも、早慶でも、同じ大卒なのか

私は、「高卒と大卒」という比較だけでは不十分だと考えている。

例えば、日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学などに進む場合と、早稲田大学や慶應義塾大学に進む場合を考えてみたい。

どちらも卒業すれば大卒という学歴になる。

しかし、入学までに求められる学力も、大学で接する学生や研究環境も、卒業後の進路の傾向も、まったく同じではない。

もちろん、日東駒専の卒業生にも高い収入を得ている人はいるし、早慶の卒業生が全員高収入になるわけでもない。

また、大学別の年収データだけで、日東駒専と早慶の生涯賃金に具体的にどれだけの差があるかを断定することはできない。

それでも、大学ごとに進路や収入の傾向が異なる以上、「どの大学でも同じ」と片付けてよいとは思わない。

私は、偏差値の高い大学へ行くことを、人生の目的にしてほしいわけではない。

ただし、より難しい大学を目指せる学力を持っていることには価値がある。

その学力があれば、難関大学を選ぶことも、別の大学を選ぶこともできる。

しかし、必要な学力がなければ、行きたいと思った大学を受験することすら難しくなる。

ここに、私が高い目標を求める理由がある。

アルバイトの時給と、将来の自分への投資

例えば、高校生が放課後の時間をアルバイトに使うとする。

その時間に働けば、確実にお金を得られる。

一方、同じ時間を英語や数学の勉強に使っても、その日のうちにお金がもらえるわけではない。

だから、アルバイトの方が得をしているように感じるかもしれない。

しかし、私はここに大きな落とし穴があると思っている。

勉強によって身につけた学力は、将来の進学先や職業選択に影響する可能性がある。

その結果として、長い人生の中で得られる収入や経験が変わるかもしれない。

もちろん、勉強時間を増やせば必ず高収入になるわけではないし、アルバイトにも社会経験や責任感を身につける価値はある。

しかし、今の自分が何を優先すべきかを考えず、目先のお金だけを理由に学習時間を削るのは、合理的な選択とは言い難い。

私は、将来の可能性を広げるための勉強を、目先の小遣い稼ぎよりも優先してほしい。

特に、志望校に必要な学力が足りていない生徒には、なおさらそう思う。

偏差値40台だからこそ、今やるべきことがある

私は、偏差値が40台であること自体を問題だとは思っていない。

問題なのは、その結果を見ても何も変えようとしないことだ。

例えば、模試で偏差値45だった高校生がいるとする。

その生徒が、将来は難関大学に進みたいと考えている。

私は、その希望を笑いたくない。

しかし、希望するだけで学力が上がるわけではない。

英単語が覚えられていないなら、覚える必要がある。

数学の基礎が抜けているなら、戻って勉強する必要がある。

勉強する習慣がないなら、生活を変える必要がある。

それらを何もせず、アルバイトや遊びを優先しながら「いつか本気を出す」と言っているのなら、私は厳しく指摘したい。

その「いつか」は、いつ来るのだろうか。

受験が終わってからだろうか。

就職活動が始まってからだろうか。

社会人になって、自分の進みたい道に必要な学歴や資格を知ってからだろうか。

大人になってから学び直すことはできる。

しかし、働きながら学ぶには時間も費用も必要になる。進路によっては、年齢や資格、これまでの経験が条件になることもある。

今なら比較的取り組みやすいことが、将来も同じ条件でできるとは限らない。

だから私は、「後で頑張ればいい」という言葉を、簡単には使いたくない。

青春を楽しむことと、将来を犠牲にすることは違う

私は、高校生活を勉強だけで終わらせてほしいわけではない。

部活動も、恋愛も、友人との時間も、大切にしてほしい。

しかし、「青春だから」という言葉で、やるべきことを放棄するのは違うと思う。

楽しむことと、将来の準備をすることは、本来両立を考えるべきものだ。

例えば、部活動に真剣に取り組む生徒がいる。

その生徒には、大会や練習を大切にしてほしい。

ただし、部活動を理由に勉強を完全に放棄してよいとは思わない。

限られた時間の中で、何をいつまでに進めるのか。

部活動が終わった後、どのように受験勉強へ切り替えるのか。

そうした計画を立てることはできるはずだ。

アルバイトも同じだ。

家庭の事情で働く必要があるなら、その条件の中で学習を続ける方法を考える。

しかし、特別な必要がないのに、学力不足を放置してまで遊ぶお金を稼ぐことを優先するなら、私はその判断に疑問を投げかける。

青春を楽しむことは否定しない。

ただし、今の楽しさのために、将来の自分が持つはずだった可能性を無自覚に手放してほしくない。

やるべきことをやってから楽しむ。

あるいは、楽しむ時間を確保するために、やるべきことを計画的に終わらせる。

私は、その姿勢を求めたい。

勉強の価値は、収入だけではない

ここまで収入の話をしてきたが、私は勉強の価値が金銭だけにあるとは思っていない。

むしろ、もっと重要なものがある。

それは、自分の頭で考え、行動を変える力だ。

哲学者パスカルは、人間を「考える葦」にたとえた。

人間は決して万能な存在ではない。

しかし、自分自身や世界について考えることができる。

私は、勉強とはその力を鍛える機会でもあると思っている。

分からない問題に出会ったとき、何が分からないのかを考える。

間違えたとき、原因を探す。

方法が合っていなければ変える。

目標に届かなければ、何が不足していたのか振り返る。

これは、社会に出てからも必要になる姿勢だ。

私は、勉強が苦手な人間を否定したいわけではない。

しかし、考えることを放棄し、自分の現状を改善しようとしない姿勢には、強い危機感を持っている。

自分の人生を自分で選びたいのなら、自分の人生について考えなければならない。

そして、考えたことを行動に移さなければならない。

私が生徒に高みを目指させる理由

私は、全員に東京大学や早稲田大学、慶應義塾大学へ進学してほしいわけではない。

大学に進まない人生にも価値はある。

しかし、難関大学を目指せるだけの学力があることと、最初から目指すことすらできないことは違う。

学力があれば、大学へ進むことも、別の道へ進むことも選べる。

けれど、学力が足りなければ、選択できない進路が生まれる。

だからこそ、私は生徒に高い目標を求める。

今の偏差値だけで、自分の将来を決めつけてほしくない。

目先の楽しさだけで、将来の可能性を手放してほしくない。

そして、何かをやりたいと思ったときに、「あのとき勉強しておけばよかった」と後悔してほしくない。

私が生徒に渡したいのは、特定の大学の合格通知だけではない。

自分の人生を、自分の意思で選ぶための力だ。

「これしかできないから」ではなく、「自分はこれがしたいから」。

そう言って進路を選べる人間になってほしい。

高みを目指させるのは、後で本人が選べる選択肢を増やすためだ。

だから私は、今日も生徒に高みを目指させる。


第一ゼミナール三鷹

覀村 武蔵

当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。